着物を自分でリメイクしようと思った時に参考になるリメイク本をご紹介します。本によって、初心者向きのほぼ直線のものから、ドレス作成まで様々です。
トータルで見て、型紙、縫い方、作品数等バランスが良いリメイク本
私の個人的な意見というか、着心地や見た目なのですが、帯を使って着る着物は別として、洋服となると、全て直線で仕立てるより、ある程度、カーブを付けた方が、着やすいですし、美しいと思います。
その点からするとリメイク本として一番おすすめなのは、
「やさしい着物リメイク」です。
着物の素材の説明に始まって、ほどき方や縫い方のポイントの解説もあります。
ブラウス、パンツ、スカート、それぞれ1点ずつ、詳しいカラーの図解入りで、かなり詳しく作り方が掲載されているので、迷わず作成できると思います。
レディースのブラウスやプルオーバーやチュニック、シャツ、サッと羽織れるはおりものやジャケット、コート、ワンピースやジャンパースカート、パンツ、他では見かけない、メンズのシャツやアロはシャツ等、作品数55点といろいろなアイテムも網羅しています。
ボタンホールやファスナー付けもあり。
巻末には、型紙が2枚ついています。
形は普段使いできるものが多く、使っている素材も綸子だったり、大島だったり、麻とかもあるので、作品のイメージもわきやすいと思います。
2011年11月発行ですが古臭さはなくおしゃれな感じで、持っていて損はないリメイク本ではないでしょうか?
比較的直線が多いリメイク本
表紙のワンピースがかわいいと思いました。
着物リメイク
基本のスカート、パンツ、プルオーバーが掲載されていて、そこから袖や丈をアレンジできます。
型紙はありませんが、複雑なものはないですし、比較的簡単です。
四角い布をはいだスカート、パンツ、バルーンパンツ、カバーオールのようなドレスパンツ、ワンピース、ガウンコート等の作り方が掲載されています。
32点 2018年12月の発行です。
最近発売された本ですが、中にはダサいなぁと思うデザインのものもありました(笑)
とにかく簡単で手縫いでも作れる着物リメイク本
ちゃちゃっと、作れてとにかく簡単な着物リメイク本がいいという方には、たくさん本を出版されている高橋恵美子さんや松下純子さんの本が良いと思います。
着物から 高橋恵美子
ほぼほぼ直線断ちで、襟ぐりだけ曲線とかかなり簡単ですし、かぶって着るものが多く、ゆったりしたデザインで、若い方もおしゃれに着れるものが掲載されています。
2018年7月の発行で古臭さがありません。
裏表紙の着物ガウンとか作ってみたいと思います。
ほどかず簡単! 手ぬいで着物リメイク 高橋恵美子
背中心やおくみや脇だけでなく、裏もほどかずリメイクされているものもあります。
多少似通ったデザインもあります。
なるべく解かず、着物を活かしたいという方にはおすすめです。
型紙いらずの着物リメイク 1枚の着物でセットアップ 松下純子
着物を無駄なく使えますし、直線断ちが多く簡単です。
若い方も着られるデザインが多いです。
2017年11月発行
ソーイング経験者向けのジャケットやコートも作れるリメイク本
きものリメイクスタイルブック 羽山みな子
簡単なデザインの物もありますが、
プリンセスラインで切り替えた、体に沿ったデザインの作品が多く掲載されています。
留袖や白無垢をリメイクしたドレス等もあります。
年令層は幅広いですが、カジュアルな感じより、フィット&フレアのキレイめのものが多いです。
縫い方は簡単な手順しか掲載されていません。
初心者の方向けではなく、ソーイングに慣れている方向けです。
型紙はなく、囲み製図です。
2010年1月発行
ご参考までに
きものリメイク本ではないですが、トップ画像のワンピースのデザインは、この本を参考にしています。
裾が広く、着物幅では取れないので、6枚ハギにしてあります。
型紙はかなり変えて、ヨークから袖はつなげて取るデザインで、着物地を横に使っています。
多少面倒ですが、洋服の本も参考になります。