絽の五つ紋付の喪服をリメイクして、トッパーコートを作りました。襟の後ろをカットせず、紋を避けて裁断しています。合わせの喪服や他の着物でも作れると思います。長めに作っていますが、短くすればフォーマルのはおりものにも。
絽の喪服の着物をリメイク!トッパーコート(ガウンコート、コーディガン)の作り方
夏の絽の着物ですが、作ったもののなかなか着る機会がなく、しつけがついたままという方もいらっしゃると思います。
せっかくの上質な正絹を眠らせておくのももったいないので、3シーズン使える一重のコートにリメイクしてみました。
今回は絽を使っていますが、落ち感の良い着物地、綸子や羽二重、錦紗等このデザインに向いています。
長さは、お好みで調節してください。
ウエストの紐も作っておくのも良いと思います。
サイズ F
できあがり寸法 身幅58cm 裄丈69cm 着丈はお好みで
材料 絽の着物1枚、薄手接着芯2cm×4cm
型紙の作り方
襟から肩にかけて ※赤い線でカットし使用してください。
後ろ身頃
袖はPDFでダウンロードできます。
のりしろで上下を貼り合わせてください。
5cmのガイドを記載しています。
※必ず定規で測って確認してください。
A4サイズの都合上、縦半分の型紙にしています。
中央で接ぐ場合はそのまま7mmの縫いしろをつけて断ってください。
後方で接ぐ場合は、9cm程ずらしてご使用ください。
袖上下型紙A4サイズ2枚
作り方
- 型紙通りに裁断したら、前身頃の肩と首の間に接着芯を貼ります。
- 背中心を縫ってから縫いしろを割り伏せ縫いか折り伏せ縫いにします。
- 襟にあらくミシンをかけて、ギャザーを寄せます。
- 前身頃と後ろ身頃の肩、襟元を合わせて縫います。
前身頃の縫いしろを7mmにカットし、後ろ身頃の縫いしろでくるみステッチをかけます。
(しつけをかけた方が縫いやすいと思います。) - 袖を耳ハギで縫い合わせて、袖山をロック始末します。
ジグザグや断ち目かがりの場合、身頃と縫い合わせてから、始末した方がキレイだと思います。
ほつれ止め液を使うという方法もあります。 - 袖を外表にして縫い、裏返してから再度縫って袋縫いにします。
- 通常、袖口は身頃につけてから縫いますが、大きくてズルズルするので、ここで袖口を三つ折りにして縫います。
(袖丈を調整する方は、後から縫ってください。) - 袖上部の幅を測って、アームホールの長さを決めて、脇下からスリット止まりまで縫います。
(スリットはお好みで30~40cmくらいにします。) - 袖と身頃を中表にして、アームホールを縫います。
袖のハギ合わせを脇にずらした方は、前後を間違えないようにしてください。 - 袖山の縫いしろの始末をしていない場合、身頃と合わせて、ジグザクや断ち目かがりで始末します。
- スリットを縫います。
スリット止まりは、返し針で裂けないように補強します。 - 襟からフロントの端を1cm~2cm程折り返して、ステッチをかけます。
- 裾を三つ折りにして縫います。
- ウエストの紐を中表にして端を縫って、返し口から返して、返し口を閉じます。